平時のうちに準備!「感染拡大防止対策」と使える補助金

本日5/18に「介護保険最新情報vol978」にて、「高齢者施設等において新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した場合等に活用することができる制度等について」という内容で通知が出ています。

このうち、「高齢者施設等に対する支援等」の内容を大きく分けると、

1.平時からの感染症対策

2.発生時に備えた支援

3.感染者が発生等した場合の支援・対応

となっています。

1.の平時からの感染症対策については、対策のポイントをまとめたマニュアル、動画、事例集の活用ということで、おそらくこの1年間で対応されてきた施設さんも多いのではないでしょうか。今回の報酬改定でBCPの計画策定も義務づけられたこともあり、様々な検討をしておられるかと思います。

3.についても、感染症が発生した場合の職員の確保など、現実的なリスクとしてシミュレーションや支援の依頼など具体的に取り組まれているケースは多いと思います。ただ実際に発生した場合、特にクラスター化してしまった場合などは先日の神戸でも起こったように医療機関でも受け入れてもらえず、職員の方が対応に当たっているうちに感染してしまうなどシミュレーション通りに行かない場合もありますから、やはり発生させない為にどうするかを平時に最大限に考え、万が一の発生時にいかに被害を最小限に防ぐかという対策をしておくことが重要です。

その意味で、今回は2の発生時に備えた支援に注目します。
資料では、以下の3点に補助制度を活用することが出来る、としています。

添付資料

①多床室の個室化に要する改修費
現実的に多床室を分割してどれくらいの広さの個室が出来るかは課題としてはあるかもしれませんが、もし感染が発生した時に防ぐ方法としては有効ではあると思います。可動壁も可(但し天井と壁の間に隙間が生じてはダメ)とのことなので、緊急時にも対応できる方法として準備しておくのは良いでしょう。
1定員あたり、97.8万円の補助が出ます。

②簡易陰圧装置の設置に要する費用
もし利用者さんで感染した場合や疑われる場合、その方や周辺の居室に陰圧装置を設置して空気を強制的に排出するもので、ダクト工事などに必要な費用も補助が出ます。装置は大きさや性能も様々ありますから居室の状況などに応じて見積もってもらうところから始めましょう。432万円×都道府県が認めた台数が上限ということで、全額補助金でまかなえる装置もあります。必要にならなければそれに越したことはないですが、発生初期に拡大を抑える手段として備えておきたいものです。

③感染拡大防止のためのゾーニング環境等の整備に要する費用
ゾーニングという言葉は昨年の大型客船でのコロナ発生時にニュースで盛んに使われていた記憶がありますが、これも万が一発生した場合に拡大を最小限に抑える手段になります。一部で発生したからと言っても施設の運営を止める訳には行きませんが、感染エリアに行く必要がある職員と他の非感染エリアで業務する職員を分けることが出来ないと職員間または職員を介して感染が拡大する可能性があります。それを避けるために動線を分離したりエリアを分割して接触する頻度を下げようというものです。

細かくはこの中にも3つあり、
①ユニット型施設の各ユニットへの玄関室設置(100万円/箇所) 
②従来型個室・多床室のゾーニング(600万円/箇所)
③2方向から出入りできる家族面会室の整備(350万円/施設)
どれも施設の構造と絡んでくるので出来る出来ないはあるでしょうが、③の家族面会室は出来ると良いですね。
現在は面会を停止されたり窓越しに面会されているところもありますが、これから梅雨や暑い季節になるとご家族の方も大変ですし、感染症は終わることはないのでこの機会に整備しておければ今後にも役に立つのではないでしょうか。

元資料はこちら
介護保険最新情報vol.978(高齢者施設等において新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した場合等に活用することができる制度等について)
https://www.mhlw.go.jp/content/000781139.pdf

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