「これからは自分は縁の下で支えていきたい」並木施設長インタビューver2~導入1か月を経て~
Sunrise Beachを導入することで見えてきた組織の新しいフェーズに対する並木施設長の思いをお伺いしました。→開発段階のインタビュー記事はこちら
ー 押しかけおじさんから気づきおじさんに変わった -
Q.Sunrise Beachを導入して1か月経ちましたが並木施設長から見た変化があれば教えて頂けますか?
とにかく嬉しかったのは笑顔が増えたことですね。利用者さんも職員も笑顔が増えたように感じます。そのおかげで施設全体が明るくなったように感じます。
Q.それはどんなことが要因だったと思われますか?
記録がスムーズになったことで時間にゆとりができたんじゃないかと思いますね。例えば、職員の歩くスピードが速いと利用者さんも不安になるんです。それが時間に余裕ができたことで緩和されたし、利用者さんと向き合う時間も増えたように感じます。
Q.ありがとうございます。特にスマホを導入した事によるメリットがあれば教えて頂けますか?
職員に聞いてみると、どこでも記録が出来るので利用者さんと話ながら入力したり、お風呂やトイレなどで介助後にすぐ記録が出来る点が良かったみたいですね。
Q.SunriseBeachのメリットとして思い当たる箇所はございますか?
カード型なので業務が可視化されて迷いが減ったのかなと思います。
先ほど時間のゆとりが出来たと申し上げましたが、それは入力が楽になった面もあるのですが、仕事の優先順位が付けられるようになったり、その日の業務の流れを考え安くなったことが大きいと思います。
カード型の業務システムなので自分がすべき業務が何か、そしてその実施すべき順番が明確なことが良かったかと思います。
Q.施設長として良かった点があれば教えて頂けますか?
施設長としての良かったのはシステムを通して現場の様子が分かるようになり、各職員とのコミュニケーション量が増えました。
今までは様子も分からない中で話しかけに行っていました。職員とのコミュニケーションが大切だとは感じていたので必ず1日1回、全支援、全ユニットを回るようにしていました。
しかし、状況が分からない分、こちらとしても何を話したら良いか分からないこともありました。
現場からすると、毎日押しかけてくるおじさんとだっただろうなと今考えると思います。
Q.今は変わって来たんでしょうか?
今はSunriseBeachの気づきという機能のおかげで各ユニットや支援での様子が分かるので、それがネタになります。
「あの利用者さん○○だったらしいけど、どう?」とか話しかけやすくなりました。気づきなど、利用者さんの情報が分かると、一歩踏み込んだ会話が出来るので、結果としてコミュニケーション量が増えました。
入り口が作れるとそれこそ職員の話も聞けるので悩む前に対応したりがしやすくなった気がします。
ー これからは縁の下で笑顔を増やしていきたい ー
Q. ありがとうございます。そもそもシステム導入前から毎日おしかけていたことに驚きました。1日の出勤者は大体何名くらいになるんでしょうか?
大体50名程度でしょうか?
Q. 大体どれくらいの時間をかけておられたんでしょうか?
まあ、大体3~4時間くらいでしょうか?
Q. なぜそこまで出来たんでしょうか?
まあ一個は意地ですかね。自分が絶対この施設を良くするんだという意地だと思います。
それを意識したのはヨコハマシステムズさんの職員アンケートがきっかけだったように思います。
良いこと悪いこと両方あり、忌憚なき意見で、かなり突き刺さったんですが、この意見から逃げたらダメだ、向き合わなければと覚悟した瞬間でした。
Q. この1年半ずっと見させていただいた身としては並木さんはずっと逃げずに真正面から向き合われているように思うのですが、アンケートのタイミングが転機だったんでしょうか。
確かに意識していた点ではありましたが、改めて腰を据えた瞬間と言いますか、やはり覚悟を決めた瞬間ではありました。
Q. 逆にいうとそれまではどういった状況だったんでしょうか?
それこそ5年前、施設長に就任した当初は作っていた部分があったと思います。施設長とはこうあらねばならないと意気込んでいた部分もありました。
しかし、繕うとやっぱり職員には分かってしまうんですよね。そういう経験も経て少しずつ正面から向き合うようになっていったように思います。
Q. なるほどです。徐々に向き合うようになってアンケートで覚悟を決めて、今はどういった状態にあると思いますか?
何か1つ壁を超えたと言いますか、いろいろやってきたことが形になってきたという印象はあります。
Q. 具体的に言うとどういった点が挙げられますか?
今までは数値的な目標を意識してきましたし、自分が引っ張っていかなければと思っていました。しかし、今は職員の笑顔が増えていけば良いなと考えています。
Q. なぜ意識が変わったのだと思いますか?
んー、、職員のことを家族というか近く感じれるようになったんですよね。
もちろん業績が好転した事も大きいと思いますが、職員の事を大切に思えるようになってきました。
Q. なるほどです。では今後はそんな職員さんとどんな組織を作っていきたいですか?
システムが導入されて職員の負担や不安が減る未来が見えてきたこともありますし、今までマイナス要因をぶち壊してきたので、ようやく組織としての土台が出来てきたかなという印象です。
ここからはより尊厳を重んじたケアをする方向へ進んでいけるのではないかと思っています。
Q. その中で職員さんとはどんな関係を作っていきたいですか?
今までは時には強引に私自ら引っ張ってきたと思っています。しかし、今は下地が出来てきたと感じているので、これからはより職員が引っ張っていってもらって私はそのサポートをしていく縁の下の力持ちになっていきたいと思います。
Q. 最後に施設長としては何を進めていきたいですか?
やはり私は職員の笑顔を増やしていきたいと思います。そのためには向き合い続けたいと思います。